落ち着くところを探して

 木曜に五月病モードで世間に迷惑をかけながらもちょっと気を取り直して、18歳を言い訳にすることに。木曜は昼まで寝て、金曜日は読書したり色々またりまたり。

「暇なんだったら英語しろ。受験期でマジメにやらなかったんなら尚更毎日聞きなー」と、ALSAのえらいさんに言われたので勉強しようと思ったけど、ネットにある勉強法の恐ろしいまでの反復根性練習っぷりにドン引きしたり。ブルーな時にそんなの見るから悪いんですが。でも一つの文章を15回も音読して何度もシャドウイングして……あんまりにも自分と乖離しすぎてて恐ろしい気分になりました。本当に俺は怠惰ですね。


 ワンゲルの会食後は東大前のシミケン宅にお邪魔して映画を2本ほど。

パプリカ [DVD]

パプリカ [DVD]

 平沢進云々から興味を惹かれて借りてきた「パプリカ」ですが、なんだろ、言葉に出来ないですし、するもんでもなく。アレは映像と摩訶不思議なノリを楽しみ、灰原ボイスにそそられたりしながら楽しむもんです。ただ終わってみて90分しか経ってなかったのが本当に驚くほどにのめりこんで見たのは事実。原作とか音楽とか監督とか制作会社の名前とかからしても、マッドな作品であるのは容易に想像がつくんですが、この明るく底抜けな混沌感は素晴らしい。1週間借りたんだし、もう1回観てみたいです。


紅の豚 [DVD]

紅の豚 [DVD]

 1時なら寝るには早かろうと観たのがこっち。小学生のころに観たきりな気がしますけど、今観ると本当に何もかもが愛しい。アドリアの風景、粋で洒落たやり取りの中に過去を思わせる仕組み、空賊の野郎どもに、子供っぽいアメリカ野郎、陽気な空挺工場の女たち……それぞれの人生があって、過去があって、戦争の影を背負いながら一人ひとりが生きてる。トキコさんの情感豊かな歌声も相俟って、なんか胸に迫るような懐かしさがこみ上げてくる。
もののけ姫」「ラピュタ」「カリオストロ」に並んで、ジブリ好きな映画に加わりました。えぇ。



 さて、3時まで空いてるし、昼飯でも作って数学やりますか、数学。