ヲタクについて考える切り口のカケラ
すごく雑然としてます。
とりあえず受験終わってから考えたいけど、どうも気になってしょうがないから、ある程度整理つけときます。
現状だと、自分の「アイデンティティの影」というようなものですからね、ヲタク。僕自身積極的に改めようとも思わないのですが
『ヲタクの定義』
ぶっちゃけ根本的な問題であり、ずっとわからない難題。
ネット上の議論の大半はここに関する合意形成なしに行われている様子がある。
個人的には『萌』を基本に据えたいんだけど、これもまたわからない概念。少なくとも鉄ヲタとかそういう類でなく、『美少女ゲー、エロゲ』等を受容する男性の層として外延的に仮置き。女性に関しては俺は全然知らんので。大学行ったら探したいです。
二次元の異性に対して、どこまで現実の異性と同様の感情が抱けるだろう? どうしたって応えられることはない、って前提がある限り、その感情が同じになることは(発狂しなければ)ありえないはず。問題はそれが「どの程度近似するか」だろうか。
世間的には口に出すだけで、「ほうほうそういうクチかね」って扱いを受けそうだが。そうでもないか。「ナウシカが好きだ」ってオッサンはいそうだし。
とりあえず自分の中での負のイメージ、それをしっかり見つめないといけない。。
『性癖』
ヲタクに対しての侮蔑的視線は、それが単なる『マイノリティ』に対する軽蔑感とか、排他的な感情というのだけではないように思う。
「汚らわしい」と言うような……。そういう形で語られるのは、マスメディアなどによって構成されていった『負のイメージ』があるからだろうな。
ナップサックを担ぎ、ウェストポーチをつけ、眼鏡をつけた不潔なデブ。そんなステレオタイプ。結局「そういう像」からスタートしている議論は多い。
たとえばこんな感じがヲタクのステレオタイプになるんだろうか。
1.オタクは臭いしダサい(身なりに気を使わない証拠)
2.オタクは理屈っぽくて正論ばっかりを押し通そうとする(共感能力が著しく欠如している証拠)
3.オタクは自分の無能ぶり醜悪な容姿は棚に上げて女の好みにウルサイ(妄想に浸りきってて、現実に目を向けずに夢ばかりみている証拠)
4.オタクは処女幻想を抱いている(清純そうで童顔な女にしか興味が無い。何故なら強かな女にはかいそうにないから。つまり自信の無さの裏返し)
5.オタクは他人を自分の思い通りに操れないと機嫌が悪くなる(他人を自分の妄想に従わせたい心理の顕れ。つまり妄想と現実の境界が曖昧になってきている兆候)
6.オタクは資本主義の奴隷(生活に必要でもないのにも関わらず漫画やアニメを買いこむ。自分を持っていない証拠。そして恥知らずにも自分の買い物履歴を披露したがる人までいる。誰がオタクの買い物等知りたがるのだろうか)
7.オタクは群れると調子にのる(脆弱な自信を数の論理で埋め合わせようと無意識のうちに行っているのだろう。これもまた自信の無さの顕れ)
8.オタクは偏狭である(他人の価値観は一切認めない。自分の世界観だけが全てと思っている。自分の嫌いな作家を支持している人にでも出会おうものなら、こめかみに青筋を立て、口に泡を浮かべ怒り散らす。)
9.オタクは誰も聞いてないのに自虐ネタを披露したがる(後ろ向きに自己主張をしたがる。オタクの卑屈な心性を如実に反映している行動様式だろう)
10.オタクは内弁慶が多い(親にしか逆らえない。)
こういうのって理由になってないよね!って思う。一般的に「嫌がられる要素」からヲタクを帰納して、それを演繹してるだけって気はする。えてして、そういう議論になりがちなのだが。
「全部マスコミがわるい」で済んだら単純だけど、最近はそういうの飽きたので、もうちょっと違う方向で考えたいな、と。ひょっとすると自分の動機になっている「嫌われている」とかそういうの自体が「情報操作」の賜物なんかもしれないんだけど、そうだったらどうなんだ、って話で。そこは前提として、どう克服するべきか、どう考えるべきなのかやってかんとあかんでしょう。
……自分がやると、どうしてもヲタクを弁護するようになるんですけどね。同族への憐憫の情が入るというか。知的探求として純粋に楽しそうだ、ってのは……どのくらいだろう。けどこの高校時代、努力云々の問題と並んで「自分が一番切実に考えてきただろうこと」の一つだから、延長しやすいだろうってのはあるか。わからん。
抽象化しちゃうと結局自分の色々な悩みって、「性」の概念に関連することが多いんでしょうねー。思春期ですし。
『不潔』であるってのは割といわれるところだけど、これはどこから来るのだろうね。ヲタクが、というより「容姿に構わない」とは一般的にどういう心理から来るのか。うん、こうやってくとよさそう。
……異性の目が無いこと、それを意識しないこと、コンプレックスが強くて意識を抑圧してるなど。そういうところか。いや、異性をはずしても、別に同性からも嫌がられるし……。
『不潔』と思われてても平気ってのは、すでに社会との関わりを絶ちたいというアピールなのだろうか。それとも幼稚性か。これも課題。
『二次元』
『空想、妄想』の類の女の子になんで?ってのはずっと言われることなんだろうね。
メイドフェチのように、女の子が自分に服従することを喜ぶような感性が幼稚なのはわかる。それは嫌悪の対象になる。
グロとかも同様で。ああいうことを想像すること自体が『共感能力の不足』を象徴しているとして忌み嫌われるというのはありそう。
いずれにせよヲタクのステレオタイプを考えるに、『コミュニケーション能力欠如』というのはすごく大きなファクターになるんだろうけど。それが何故蔑視されるのか? まぁ、社会性が無い、とかそういう一般的な『社会』の価値判断になるのか。あー、こんがらがってくるなぁ……。
要は『幼児性』とか、そういうものとして捉えられがちなんでしょうね。『大人』とか『正常』なんて、理論的根拠があるやらないやら。そこはデリケートな処理が必要なとこかな。
『男性』として、というのとかも考えなきゃいけないな。こういうのはM川先生の専売特許ですな。けどホント、『ジェンダー』に関してはまとまった知識が無いぞ。女性と話したこともごくごく希少な俺が読んでわかるか?って腰が引けてたんだよなぁ、そういう分野。座学ばっかすんのも「頭でっかち」な気がして嫌ですんね。
『周辺』であるから批判の対象にしやすい、簡単に馬鹿にできる、権威を持たず、侮蔑の対象にできる。そういうシンプルな構造も忘れちゃならんでしょうね。
理解されづらいのもまた性が絡んでるからだろうなぁ、と。セクシャルな問題全般に関係することなのだけど、身体感覚は共有困難だから。羞恥とか色々絡んでくるとすごくデリケートな話だなー。
ちょろちょろサイトとか見てたら「エロゲは悪だ!」って断罪してるような意見もあったり。んー。タブー。
『生産性が低い』とか『ただの消費者』って意見はあるんだけど、別に超マイナースポーツとかでさえスポーツマンはむしろ高評価だし、頭軽いDQNはどーなんだろ、とか。
抽象化、概念化されたものを偏愛するって点では、『フェティシズム』の話も入れなきゃいけないんだろうし、"あの手の絵柄"ってのが確実に存在するのは事実だから、そこら辺の『美術的アプローチ』ってのも必要になるんだろうか。
大体こんな辺り。あー、社会関係のこと、人間の感覚のことを考えるのって、ガチで果てしない気分になる。
観点の分類は本当はもっと体系的にすべきなんだろうけど、疲れるし時間使ったしいずれまた今度ということにしよう……フゥ。文章を書くのは、勉強になるんでしょうか……。