日本史の勉強がてら
- 作者: 楠精一郎
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2000/05
- メディア: ペーパーバック
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大学の講義録の延長で、近代の歴史を列伝的な角度で語ろうという趣向の本。
学校の書庫から拾い出してきたが、特筆すべきはこの人選。13人のうち6人は伊藤博文、大隈重信、岸信介、近衛文麿、原敬、犬養毅といった太字の大物だが、サブタイトルがまず「伊達宗城から岸信介まで」。あえて伊達宗城というチョイスが渋い。
残りの6人は「英国公使を救った外交官・中井弘」、「元民権派の藩閥官僚・小松原英太郎」、「懲戒免職になった検事総長・横田國臣」、「零落のエリート官僚・古賀廉蔵」、「親軍派政治家の先駆・森恪」、「戦争回避に奔走した国家主義者・大川周明」。まさに知る人ぞ知る渋いチョイス。
でも知らん人の足跡を追ったほうが新鮮な気がするので近代史の勉強がてら読んでみることにしてみた。