ノーベル賞

今年ノーベル物理学賞を受賞した益川敏英さん曰く
「最もうれしかったのは2002年に理論の正しさが実験で証明された時で、それに比べればノーベル賞は世俗的なこと。」
「我々は科学をやっているのであって、ノーベル賞を目標にやってきたのではない。」



 しっかし、ノーベル賞はなんでこれほどもてはやされるんだろうか?よくわからない。権威を作るシステムが社会には必要なのはわかるけれど

 世俗的には益川さんの発見が偉いのではなく、ノーベル賞を取ったことが評価されるようだ。彼の言葉通り、非本質的だと思う。もちろん、ノーベル賞取らなかったら僕が彼のことを知ることなどなかったのだけど


http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081023-OYT1T00900.htm
「政府は「今世紀前半で30人以上のノーベル賞受賞者輩出」の目標を掲げており、懇談会の助言を受け、世界トップ級の研究成果量産を目指す。」
 なんてこと書いているんですが、国内の研究環境・高等教育の充実度の指標がノーベル賞つーのが実に俗っぽくて薄ら笑いが出ました。ノーベル賞選考委員になったら、日本の文科省を掌で転がせるのかなぁなんて思ったり。政府でこれなら、メディアや一般人が「Oh,ノーベル賞!」ってとろとろにとろけちゃうのも仕方ないんですかね