阪神とか《ぴー》

阪神ぬるすぎ。死にそう。っつーか《ぴー》《ぴー》《ぴー》

何あの三文芝居。球児で負けたら仕方ないとでも言いたいのか?《ぴー》!《ぴー》!《ぴー》!

矢野と球児と岡田のせいで、岩田と吉見が築き上げてきた最高の投手戦が全部パーになった。勝つ気が無いとしか言いようが無い。全体的にぬるすぎて酷い

観た中で一番の快投の吉見に対して粘ることさえできない12球団最薄あっさり打線はどうしようもない。にしても泥臭さが全然無い。「打てなくてもいいから引きずりおろしてやる」って根性が誰からも感じられなかったのは何なんだろう
吉見は誰だこいつレベルのキレとコントロールだったが、カットぐらいしてくれ。のるかそるかの最終決戦で、苦笑いしながら見逃し三振とか。笑うなこの《ぴー》
岩田はいい時の杉内とかぶるほどのピッチングをやってただけに、妄虎打線のやるせなさは終始苛立たしかった

中日打線も弱い。不動の1番の不在と荒木の打撃不振は本当に痛い。前がもう少し出るだけで、相当怖さが出るとは思うんだが……巨人に勝つためのキーだろうな
とりあえず今日の吉見はいつぞの山瀬ばりの絶好調。なんだか毎年そういう奴が一人出てくるのかなぁ中日投手陣。底が厚い
打線は岩田に対してキリキリ舞い。基本的にお手上げ。8回も投げさせてしまったのは虎と同じぐらいあっさり。グルグルならさっぱり妖精が飛び交う試合だな、これ


さて、怒髪天なシーンがこちら!9回表!
8回を岩田に続投させるということは、岡田は延長覚悟でやってるはず。2死3塁で岩田に代打桧山は妥当だろう(この桧山氏がアッサリ三球三振。「代打の切り札」が泣けるわ)
しかし9回に出たのは球児。まずこの段階でよくわからない。ジェフじゃない?少なくとも球児の出る幕ではない。疲れてて出せなかったのかもしれんし、9回裏はクリーンナップだったからかもしれんが、尚早な気がした
代わり端、NEET小池に代えて長老・立浪が登場。いきなりクリーンヒットで出塁。これぞ代打の切り札って奴ですな。渋いねオタク。代走・ヒデノリを荒木が一発で送って一死二塁
ここで藤川が力んでカーブを曲げすぎワンバン。矢野が身体で止めたがボールを見失ってそのスキに三塁。打者森野、犠牲フライで失点かと思われたが、ここは球威勝ち

で、ウッズ。どきどき。初球・ストレート・ボール、2球目・ストレート・ボール、3球目・ストレート・ボール。ノースリー。「ムードを悪くしない程度の敬遠ですね。わかります」と思っていた矢先の4球目・ストレート・ストライク。意表。さらに直球勝負を続ける藤川&矢野
最終的に力尽きたよな直球がすーっとど真ん中へ吸い込まれ、ジャストミート左中間2ラン。THE END


「逃げずに直球勝負!でも負けた!悔いはないぜ!」って奴でしょうか。見てるこっちは唖然。「勝負」をしていない。してるつもりなんだろうけど、それは違う。ノースリーになった段階でなぜウッズで勝負に行く理由が分からない。勝ちに行っていない。確かにこれはプロにしか見せられない芸当だ。高校球児なら絶対にしない

繊細な和食にメープルシロップをぶちまけられたような気分になった。非常に不快な後味だけが残った。

井上康生は内股で世界を制し、内股を返されて敗北し、引退した。そんな話を以前書いた。ドラマチックだ
今日作られたエピソードは、形の上ではドラマになるのかもしれない。形の上では岡田監督は球児と心中したことになる。けど、そこには勝負に対する真摯さが決定的に無い。自らの選手生命を賭けて、「一本で勝つ」美学を貫こうとした井上康生の美はない。
井上康生は一人だった。彼が自分の信じる柔道を歩むのは、本当に彼一人にしか出来ない。野球はチーム競技だ。果たして、本当に、「勝負どころで藤川の直球と心中する」ってのは、許されないことではないのか。「岡田監督の胴上げ」「巨人へのリベンジ」、すべてに優先されることだったのか?藤川の直球は

井上にとっての自分の柔道は不合理な意地ではあったとしても、それはショーマンシップじゃなかった。今日の心中事件はただの場違いなショーマンシップだと思う。スポーツを見ててここまで一方的に不快な気分になったことは無かった。去年の山瀬降板も、自分はここまで一方的にけなせなかった気がするぞ