クライマックスシリーズ・各チームの鍵

 中間一色と言いながら軽く分析予想中

 どうしようもないほどノリノリのダルビッシュ、粘りのある武田勝交流戦MVPのグリン、終盤調子を上げているスウィーニーと先発の布陣は豪華。去年ほど神通力が無いとはいえ武田久、MICHAEL擁するブルペンも磐石

 本塁打数はダントツのビリ、リーグ優勝しながら得点数さえビリ。ただし盗塁など機動力は間違いなくパ最高。田中・森本はもちろん、金子・稲葉・工藤も走力はある。犠打の多さも一位。無駄のない、抜け目の無い野球で前評判を覆したヒルマンマジックと勝負強さはプレーオフでこそ更に真価を発揮するはず

 守備面では稲葉、森本、工藤の鉄壁外野陣が投手を熱烈援護。広い札幌ドームでも前進守備を取る、その自信と実力は間違いなく球界最高レベル。内野も高水準でムラは無い

 打者では森本(安打175本で2位)、田中(犠打王)、稲葉(最多安打176本+首位打者)の1〜3番がメイン。というか後はオマケ。ただし機動力に優れ点の取り方は凄く巧い。下位打線でも出塁させてしまうと森本・稲葉らの打率が脅威となってくるし、全体的にチャンスにも強い

 何より札幌のファンは甲子園並にアツい。稲葉の時とか地震起こるし。その力が勝負どころでの強さを生み出しているのかもしれない(去年のシリーズでもそうだけど)

  • ロッテ

 粘りなら日本一の成瀬、安定感のあるコバヒロ、潜水艦ワタナベと日ハムに比べて若干見劣るも、先発は十分に強い。リリーフは序盤戦の藤田大爆発、劇場神コバマサの二軍落ちなど、崩壊した印象が強いが、2年目左腕川崎雄介防御率1.65)、同じく2年目右腕荻野忠寛防御率2.21)が何とか支えている

 守備面は球団のルックス要員・TSUYOSHI、どうみても須藤元気・今江、俊足強肩のサブロー、守備範囲の広い早川がおり、これも安定している。まぁレフト狙えばいいんだが……

 打者はいまひとつ。TSUYOSHIの.300が最高で、犠打もリーグ最下位。もっと繋いでいく印象があったのだが……。ブルペン崩壊の影響で一発狙いが増えたのか?まぁズレータ、ベニー、里崎とパワーはあるが、今季はどれも苦しんでいる感じだが

 とはいえ短期決戦では先発のスクランブル登板もあり。小野、清水直(笑)、久保などのリリーフ登板も可能で、そこらへんはボビーの采配に期待といったところか。とりあえず慣れた幕張の風を味方につけ、ソフバンをどうにかせねばならない。千葉では日ハムとソフバンに対する挑発が書かれたポスターが貼られているらしいが、短期決戦に弱い博多の連中に一泡吹かせたい

 開幕前は頭一つ抜けてるはずだったのが、あれよあれよという間に3位転落。なっさけねーなぁ毎年毎年w

 先発投手は15勝の杉内、ワクチン和田、大エース和巳の3人が安定。日ハムに匹敵、実績的にはそれ以上。暴投王新垣や抜け毛に悩むガトームソンもおり、先発の質は非常に高い。去年もそうだったが。それでも負けたんだが

 ブルペンは中継ぎエースが不在。とはいえセーブ王馬原の存在は大きいため、先発が8回ぐらい投げるのが理想形になりそう。ブルペンを含めた投手力では3チームの中では見劣るほうか

 打線は崩壊気味。王者たるべき松中の絶不調、スペランカーも欠場こそ少ないが期待を大幅に下回る。好調の大村も欠席が多かった。小久保は役割を果たしているが、他人の分まで抱えられるほどではないし、川崎とか本多にあまり多くを頼るのも酷。得点数・本塁打数ともに日ハムに次いでブービー。そりゃ3位やわな

 外野は多村、大村、柴原が並べばそれなりに強力。内野は小久保と田上がネックか?盗塁阻止率の低さは日ハム、ロッテとやりあう上ではかなりネックになりそう。田上も打者としての才を買われた方で、リードはあまり巧いほうではないようだ

 クイックモーションの徹底やら、牽制タイミングやらを含め、投手(特に先発)にかかる負担は非常に大きい。昨年5冠のカズミンの完全復活に期待したいところだ

  • 巨人

 低調な中日、大波乱の阪神を何とかしのぎきって優勝した巨人。本来ならもっとぶっちぎりで勝たねばおかしい戦闘力なんだけどね。まぁそう巧くはいかんだろ、原だし。プレッシャーの中どれだけ行けるか見物

 先発は奪三振王の内海、防御率トップの尚成、胃腸の弱そうな木佐貫がメイン。ルーキー金刃も戦力になるだろう。ブルペンは心もとない。上原はともかく中継ぎは林も豊田も今一信頼感が無い。西村とかパーフェクトに抑えたことがあったか?先発の出来が重要にならざるを得ない

 巨人の強みは上位打線の破壊力。核弾頭・高橋、.318の谷、3割30本の小笠原、30本を放つスニョプと阿部、右の長距離砲二岡と6番まで油断できない打者が並ぶ。左打者が多いのは対策の立てようもあるかも。繋ぎながら一発でシメるというのが巨人のスタイルだが、そうなると手がつけられない

 下位打線も当たれば飛ぶ連中がいる。というかまかり間違って下位打線に打たれると一番に高橋がいるため、結構げんなりする展開になる。細心の注意を払って打線を寸断する必要がありそう。機動力の低さ、バントの少なさは救いか

 守備力は高くない。谷も性的な意味での守備範囲は広いが、まぁそこそこ。高橋も上手いが守備範囲は広くない。内野も別段優れてもいない(穴はそんなに無いけど)ため、付け入る隙はある

  • 中日

 優勝できなそうな感じがする。薄幸だし

 先発は勝ち頭の中田、エース川上、朝倉の3枚。小笠原、山井もいる。全体になんか打たれそうな感じが漂うが、ブルペンの岡本、岩瀬はしっかりしてるし、落合の選手交代などには定評があるし、数は揃ってるからまぁよかろう。計算しにくいけど

 打線は驚き!3割バッター不在という恐ろしい状況である。福留の不在が悲しい。ウッズは毎年のようにバカスカ打っており、1,2番コンビも強力。盗塁、犠打でチャンスを作り続ける。上位打線は役割を果たしているし、堅実。森野、ノリの一発にも期待できるし、3割こそなけれ打率も悪くない。福留の穴は守備では英智、打撃では森野がカバーしている。巨人ほどではないにせよ阪神よりはずっと打線も強い

 守備も井端荒木の黄金二遊間、英智の華麗な守備、谷繁の強肩とリードなど、センターラインがしっかりしている。全体的に飛びぬけた戦力は無いが、スキも無い。落合の采配も定評がある

 阪神では、勝てんだろうな……

 JFKだけは最強である。終盤こき使いすぎて調子を崩したが、いまやリフレッシュし、燃える3人の神通力に期待が高まる。先発?何すかそれ?おいしい?ルーキーの上園に期待しなければならない状態が本来あってはならないといってもいい。福原(笑)はヤル気が無いらしいし、安藤も炎上したら止まらない。杉山は力不足ならジャンはストレートしかない。ドラフトで高濱とか中田とかに手を出したり、FAで新井を取るより将来の先発探したほうがずっと有益な気がする

 それはともかく打線はやばい。フル出場にこだわり足を引っ張るけが人・器用貧乏の体現者・鳥谷を筆頭に、腰痛赤星、スペランカー浜中、林もケガ上がりでシーツも故障。今岡や関本に期待するのは酷だし、桜井も実力が足りない。どこで点を取ればいいのか分からないのだが。金本しかないがそのアニキも.265の17本。得点圏打率もさして高くなく、頼りになるのかならんのか

 JFKの出る幕さえなく、中日にボコられそうだが、1ステージなら何とか安藤→下柳→JFK、福原→上園→JFKみたいな変則登板で切り抜けれることもできなくはないかも。とにかく6回まで何とかしのげれば、勝ち目がぐーんとあがってくれるのだが

 鬼門といわれるナゴヤドーム、岡本ら中日の投手陣相手に、満身創痍の阪神打線がどこまでやれるか、それにすべてがかかっている。とはいえ日本シリーズに出られる確率は相当低そうだ


 順位予想するなら

日本一 日ハム
2位 巨人
セ2位 中日
パ2位 ソフバ
セ3位 阪神
パ3位 ロッテ

 となるが、正直パ・リーグは混戦。分からんというのが正直な感想