2戦目

祝日ハム勝利!うっしゃー!


本日のターニングポイントは5回裏。あの回はほんと手に汗握る戦いの連続で。


谷繁、井上に崩されノーアウト1、2塁。まず世紀の肉塊・山本昌が放った理想的な3塁送りバント。あの大したバントを八木、よくぞ捌いたもんです。昌は悔しがってたが、落ち度はない。ほんとに新人か?

そして中日のブレーキ・荒木が倒れ、2アウト1・2塁で井端。初打席では同点弾をかまし、根性と粘りと足のある球界屈指の嫌な打者。

彼に追加点を入れられたらそれで仕舞い。次にはクリーンナップが待っており、勝負は避けられない。1球1球にシリーズが懸かっている場面。

井端に対し、ここを前途と強気のピッチングの八木。しかし井端も粘る粘る。スクリューを払い、スライダーを払い、三振狙いの直球を払い、八木に食らいつく。見ているこっちが手に汗握る激闘。甲子園の時以来ですわ。

しかし八木も凄い精神力してるわ。アレでルーキーってのがシンジラレナイ。猛烈なプレッシャーにさらされながらよく自壊しなかった。ダルビッシュとは違う。

そして両者譲らず10球目。ついにバットが八木の球を捉える。しかし打球はひちょりの手に。日ハム外野陣に死角無し。彼らの安心できる守備力が八木の支えになってるのだろう。

ともかく八木が未経験の重圧のかかるヤマを制したことで、試合の流れは確かに日ハムに戻ってきた。


その後、日ハムは新庄の執念のポテンヒットで1死2、3塁のチャンスに鶴岡?名前が。ともかく童顔の彼は若さゆえか、昌の妖怪じみた投球(常に絶妙のところを突くコントロールもさながら、同じモーションでカーブ、スクリュー、ストレートを投げ分ける。制球に自信があるから多彩な戦略が組めるみたい)に完璧に飲み込まれ、どうみてもボールの外角を振らされ三振。あぁいう球を振らせるって、どういうカラクリなんだか。

んでベンチから落合が。もしかすると落合は予感があったのか。油断しないように気を入れに行ったのだろう。

鶴岡?を完璧に手玉に取り、意気盛んな昌はもちろん続投する。この決断を批判するのは多分できない。

金子は前の打席もチャンスで回ってきた。一打逆転の場面で。そこで金子は粘りに粘り、レフト線にあと50cmで2塁打というファールまで打っていた。

かたや昌にはジンクスがある。過去日本シリーズに3度登板しながら勝ち星無し。不思議と大舞台に縁のない男。

勝負はあっけなかった。制球が売りの昌がストレートを真ん中高め、甘いところに放り込んだ。

完全に単打狙い、コンパクトに振り抜いた金子の打球は飛び上がる昌の手をかすめ、センター前へ。3塁ランナーが還り、新庄が爆走。谷繁にぶつかって転倒しながらもホームに滑り込み、ついに逆転する。呆然の昌。グラブと帽子を物憂げに投げ捨て、ベンチに腰を下ろすと、くたびれた顔でペットボトルを半分に切って作ったコップでスポーツドリンクを飲んだ。


好調の昌がまさかの失投で逆転され、中日は小刻みな継投策を取る。平井、岡本と中継ぎのエースを投入。こと岡本は交流戦を通して日ハムにパーフェクト。相性は抜群だった

のだが。どうやら違う岡本を呼んだらしく、まるっきり冴えないピッチング。ひちょりにあっけなく打たれ、田中が完璧な送りバント(ラインと完全に平行。すげぇ)でチャンスを広げる。

小笠原も1、2塁間を抜く当たりを放つも、ウッズが別人のようなファインプレー。振るわない岡本をもり立てた

が、盛り立たず。不調なものは不調。主砲セギノール(左)に対して、真ん中高めのストレート。明らかな失投を迷わず振り抜き、小躍り&ひと叫びしてバットを投げるセギノール。ボールは軽くスタンドイン。5−2。勝負はここで完全に決まったと。

その後武田久が一抹の不安を残す(あいつって何かウリがあんのか?あの何事もないピッチングでよく45Hも……)もマイケルがきっちり締め、ゲームセット。


今日はかなりいい試合だった。懸かってるもんがデカかったからもあるが、ルーキーvsつくも神の投げ合い、金子や井端、新庄も絶好調。シリーズはまだまだ分からないなー。