学校の品格

どういう縁かは知らないが、うちの学校は毎年この時期芦屋にあるK校と交流戦をやる。親善試合だそうで何か50年くらいの長きにわたり続く伝統の行事らしい。

とはいえ私は運動部つってもワンゲル(登山部)なので試合のしようがない(県下の中学でワンゲルがあるのはうちだけらしい)が、代わりに図書委で和やかーに交流することになっている。

図書委は何か読書会なるものを学期毎にやらかしている。一つの本について作者の制作意図やらフレーズの意味やらこれは何の象徴やとか、そういうことを語り合うイベント。それを向こうの図書委員を迎えてやることになった。

今回のまな板本は「国家の品格」。こちとら読んだのは春休みだが強制参加。実に困る。そんな私の都合はさておき会は進み、藤原の意見に賛成か反対かでディベート形式になった。

向こうにも読み込んできた人はいて、なかなか鋭い指摘をしてくる。まぁ議論においては上下関係もへったくれもないので言いたいことを言わせてもらった。

まぁ私の意見としては
「この本は日本人が外国に持つ劣等感を払拭したかった藤原さんが多少演説的に書いた本。だから日本の美点のみを挙げており、大げさで誇張した表現もある。彼が客観的な正しさや論理の正確さはあまり考えてないのはそういう目的があるからだ。」
といったところ。大雑把だけど。

 会は10時すぎから休みも挟みながら12時半くらいまで。参加者の中では最年少なわりに、僭越な口を叩いたが結構寛容にきちんと聞いてもらえてよかった。普段は自分のしゃべりたいことだけしゃべる人が多いからあんまりまとまったこと言えないが、その辺でも今回はいい感じにしゃべりながらまとめていけた。今まででたぶん一番有意義だったと思う。

そして午後。先輩のメルブラーや蜩と文芸の部室を占拠。体育会系もかくやとばかりの激闘が始まった。

近頃PCが壊れてたのと蜩とFatal/Fakeばかりやっていたのが祟り、メルブラの勝負勘がまるっきりなくなっていて苦戦。七夜のスペックのおかげで何回か勝ちはしたが、ちょい不本意。シエルで全然勝てなかったし。やっぱり定期的にやっとかんとあの手のゲームはしんどいな……

 んでそんな私の不調とつい真剣になってまうメルブラってゲームのためか、突如東鳩2のHシーンを大音量で流した蜩のせいか、それで白熱するN先輩のせいか、人心次第に常軌を逸しかなりの亜空間を形成。異常を察した文芸の副長がゴミどもを蹴散らすまでの2時間、そうして刹那的に時間を過ごした。これを見られたら学校の品格なんてあったもんじゃなかったな……。

で、結局ほとんど交流戦は見れずじまい。まぁ結果発表によると例年のように大半のクラブが圧倒されたらしい。勝った数でいうと高校なんて18連敗で32年間勝ち無し。伝統の戦いのバランスは崩壊気味だねぇ。


特になにもしなかった私だが、とりあえず残念会としてshourinjiと蜩を連れ喉風邪の体を押してカラオケを強行。期末まで17日。もう当面は遊べないからここを先途と歌いまくる。とはいえ病身。初回のウズラとかで体力を使い果たしKO。何にせよ軽く不完全燃焼だが、読書会で楽しかったしよしとする。

しかしあのカラオケ屋、注文したラーメン60分もあんのに結局出さずじまいで、しかも詫びの一つも入れやがらんとは……中学生なめてると痛い目みるおー