たのしいじゅぎょう

 とりあえず毎日学校に行くために、「これは受けたい!」って思える授業を各曜日に放り込んでおきました。半分結果論かもw
 あ、ちなみによく聞かれるけどコマ数は20です。つっても2つは講演なので試験とか無いんで、多分一般的なレベルでしょーね。レポート講義とかはあんまり入れなかったけど、なんとかなるっしょ。


月曜:2限「情報メディア基礎論」
 西垣通先生の講義。いや、まだ受けてないんですけど、こないだの木曜に「ネットとリアルのあいだ」というテーマ講義に登場なさった彼にはもう、一目ぼれです。穏やかで優雅な立ち居振る舞い、明晰で丁寧な語り……、実に魅力的な教授です。情報学の思想的再定義なんて、僕の興味方向のど真ん中ですし!まぁそれは学者志望としては残念がるとこかもw
 まぁ月曜は3コマしか入ってないし、これがある限り朝も起きれるでしょう!きっと。ちなみに文系には貴重なD系列の単位で、かつ現代的なホットな分野に関する、学際的な講義なので、D〜Fの単位はほしいけど、面白そうな講義がないって人は是非。


火曜:5限「ジェンダー論」
 人生の半分以上を駒場キャンパスで暮らす男、瀬地山角先生の授業。バイ川を師に戴く身として、避けては通れないです。初回の授業自体は僕自身がすでに「ジェンダー論的観点」に触れてることもあって少し刺激不足を感じたんですが、積極的に絡んで勉強していきたいなぁと思います。1限の「社会1」と合わせて楽しもうと。


水曜:5限「科学史
『死生観』という自分自身何度も考えた熱いテーマを扱うのに加えて、この小松先生の「熱さ」がもう、ヤバいですね。「大学教授は研究するためにいやいや教壇に立ってる」ってイメージは完膚無きまでに逆です。ただ発信したいだけではなく、彼自身が、生徒に教え、そして生徒から新たに何かを学び取りたいと思っている、そういう切迫した気持ちを感じます。ガイダンスからもう僕のハートは鷲づかまれた感じです。張りつめた雰囲気の中に差し挟まれる、突き放した自己風刺もまた、彼の知性の幅広さを思わせます。


木曜:4限「記号論理学」、5限「ネットとリアルのあいだ」
記号論理学」はその道の有名人である野矢茂樹先生の講義です。穏やかで控えめ、優しげな物腰の中に、何か鋭い毒を忍ばせる野矢先生のインテリジェントには感銘を受けます。「ヤル気のある人が僕は苦手なんですよー」というシニカルな自信……。爺さんになったらこんな洒脱な人になりたいって思います。人柄もさることながら、論理学という分野自体とても興味があるし、これを固めておくのはきっと役立つだろうし、絶対出ますよ、えぇ。
「ネットとリアルのあいだ」は「ゲノム」で単位だけは確保した人が潜り込むには最適。初回の美馬先生の講義は、東大内インフラの宣伝っぽくなってしまって少々物足りなかったものの、西垣先生の「基礎情報学」に関する講義は前述したようにTres bianなものでした。趣味欄に「インターネット」と書かざるをえない、なんて人は是非是非取って損はないでしょう。18号ホールは居心地もいいですしね。


金曜:5限「グローバル時代をどう生きるか」
 学際交流ホールという、たどり着きづらいところで行われている主題講義で、社会の様々な分野のフロントで、世界を相手取って活躍しているプロフェッショナルが、上記議題に添って自身の経験を深い部分まで語ってくださる、非常にいい機会です。1回目は間違って澤田先生の「教育臨床心理学」に紛れ込んで、しこたま爆笑させられたんですが、2回目は行けました。入学式のときの緒方貞子さんの講演よりはずっと志向性の強い、本音トークになってますねw
 特筆すべきは講演中のTwitter使用が公認されていて、聴講者の積極的な意見発信が奨励されているというユニークな形式ですね。僕はメモ取りながらガンガン思ったこと書いてました(質はアレだけど、私語と違って講演の妨げには全くならないのがいいもんです)2回目だとまだまだ、10人かそこらの限られた人しか使ってなかったのがちょっとさびしかったな……。
 まぁ理念とかの詳しいことは
http://resilient.adm.u-tokyo.ac.jp/
 に書いてあるし、過去の講演の要約も掲載されているので、興味があれば、というかせっかくだから読んでくださいな。