帰りの会

にっちょく「いやだったことはありませんかー」
すが「元検事のもりかわくんに人格を否定されましたー。あやまってくださいー」
もり「冤罪を起こしたのは深刻に受け止めていますー」
すが「なんですかそれはー、ちゃんとあやまってくださいー」
司会「そうですよーもりかわくんあやまってくださいー」
もり「(´・ω・`)



森川検事が菅家さんの冤罪に責任があるとすれば「DNA鑑定が動かぬ証拠だと勘違いしていた」ことだけど、これは森川検事の過失とは言い切れないはず
だから森川検事が菅家氏を冤罪ではないかと疑い、再捜査をほのめかすのはやや困難だったと思われる。少なくとも森川検事個人の責任じゃなく、警察、検察、当時の司法と司法行政全体の責任
けどもりかわくんが菅家さんに心ないことを言ってしまったのは悪いと思います。
とりあえず、もりかわくんは道義的な落ち度がありますけど、森川検事に職務上の重大な過誤は無いと思われる。
菅家さんは森川君に謝罪しろといい、マスコミは謝罪無しと煽りたてるが、何を謝罪するのを求めてるのか。
菅家さんは恐らく心を傷つけられたことかメインだろう。けど自分が食わされた泥を顔面に吐きつけてやりたい、って復讐心と分け切れてない部分がありそう。森川元検事に「検察」全体を投影して、冤罪についても謝らせようとしてるような気がする。
森川元検事が謝らないのは、菅家さん自体の謝罪要求が絞り切れていないからだろう。言葉の使い方を謝るべきなのか、濡れ衣着せるの片棒を担いだことを謝るべきなのか。
法廷に召喚されたのは元検事という公人格だ。彼が個人的に謝罪する罪はなく、DNA鑑定の精度を疑わなかった過失は検察全体が共有するもの。一介のOBの彼に謝罪ができるはずがない。
けどあの空気で細かく分けて謝ったところで、菅家さんが納得するはずないな。森川さんは法廷外で私人として謝るべきなんだろうけど、今の菅家さんは公人格のとこまで謝らせようとしそうだ。もう全て頭を下げさせたい気持ちはわかるんだけど、もったいないなぁと感じる。
菅家さんの濡れ衣はかなりの割合で事故、もしくは彼だけに降りかかった天災のようなもの。もちろん捜査当局にはDNA鑑定が失敗するリスクは想定できたはずだ。それを黙殺し、再三の菅家さんの抗議を無視し、再捜査しなかった怠慢、それこそが真に糾明され、謝罪されるべきことのはず。
けど今の菅家さんは自分を傷つけた奴らを謝らせたいってのが先に来ているようだ。その結果、森川元検事にとって困難な謝罪を要求してしまってる。彼が自分の被害感情を呑み込んで、未来の冤罪事件防止を先導するのが、多分検察、警察権力にとって一番困り、未来に益する方向だろうなと思う。


今回、NHKでさえ「謝罪無し」と、さも検察全体が冤罪事件に対して冷血な態度を取っていると思わせるようなセンセーショナルな報道をしてる。元検事・森川と私人・森川を曖昧なままにして話をすり替えている(曖昧にしてるのは菅家さんにも一因があると思う)
このままだと建設的じゃない泥仕合になりそうだし、菅家さんが納得したら話が終わってしまいそう。本質的に冤罪を生んでしまう素地とかが衆目にさらされないまま終わってしまえば、結局は検察や警察の思うつぼのような……