本を読んでて腹が立ってきたとき

 ビジネス書、ハウツー本といった類の本を読んでいると、なんとなく腹が立ってくる。たとえば思考法だの仕事のやり方なんだのを読んでると、よくわからないコンサルタントさんが本当にすンばらしく合理的なことが理路整然と書かれていたりしている。まぁ参考になるとこだけピックアップすればそれで済むのだが、それでもなんか、自分にできないことをいちいち見せ付けてくる(本だから当たり前だが)ような気がして癪になったりする。自分の不徳を恥じながらも、一方的に(本だから当たり前だが)自分を恥じ入らせてきて省みない筆者にやり場のない敵意を抱いてしまう。そいつがいちいち「コア・コンピタンス」だのなんだのと言ったいかにもな用語を使ってくると怒りが倍増する

 腹が立ってくるたびに「コイツ口先じゃこんな綺麗なこと書いてるけど、家帰ったら嫁さんにセーラー服着せてf**kしてるんだぜ!」とか「こんなこと書いてる奴に限ってマニアックなエロアニメが趣味なんだぜ!」とか適当に筆者を中傷してみる。頭の中の「有能で清潔で非の打ち所のないビジネスマン」像を卑近にして叩き潰す。そうやって書いている内容だけを余裕をもって抽出していく
 ……やれやれ、徳が足りない