くろわら

黒笑小説 (集英社文庫)

黒笑小説 (集英社文庫)

三部作全部、手元におきたいぐらいにツボ
一日2冊本読んだの、いつぶりだろう?高校入ってからはやってない気がするなぁ

ストーカーするように強要されるへたれ男、究極にモテない男の悲劇、何もかもが巨乳に見える話、インポになる薬のとっぴな利用法、シンデレラの超現実的解釈などなど、変わらぬクオリティの良作揃いだけど、やっぱり冒頭の文壇がらみの4部作。リアリティと目を背けたくなるような生々しさがあります。作家として雌伏してきた男の見てきたもの、説得力があるんですよこれがまた……華々しい舞台の裏で死んでいく作家たちの俗物根性とか、笑えるんだけど、心揺すられます