ロシア轟沈

スペイン ３−０ ロシア

好調で攻撃的なチームどうしの対決は意外と一方的に
立ち上がりこそ互角だったけど、ロシアはスペインのパスワークに翻弄されがちに。前半終盤にビジャがＦＫを蹴った際に負傷し、セスクが投入されて以降は中盤の構成力が上がり、更にボールを持たせてもらえない展開
５０分にイニエスタの絶妙クロスにシャビが合わせてゴール！ヒディンクはすぐさま攻撃的な選手を２人動員するが、スペインのパスワークの前にボールを取らせてもらえず、回っても厚い中盤を通れず取り返され……という状況。ボールを持った選手にがむしゃらにプレッシャーをかけるが、軽くいなされ、チャンスを作られる。スペインは闘牛士のような試合運びでロシアは消耗させていく
終盤明らかに疲れが出たロシア。セスクのスルーパスに途中出場のグイサがオフサイドギリギリで飛び出して２点目。攻めるしかなくなったロシアだが、ボールを失い、セスクに回される。サイドを駆けあがったセスクが中央でフリーになったシルバにクロス。得意の左足でロシアサポーターを家に帰らせる３点目を叩き込んでフィニッシュ

ビジャの状態は気になるが、相性がいいのかロシアを軽々と退け、攻撃の上手さを見せつけたスペイン。攻撃サッカーでは勝てなさそう
コンディションがいまいち上がらず、ＣＢにも不安があるドイツ。イタリアと同様、動かす守備を固めてチャンスを待つのがベターか。クローゼ、バラック、メルテザッカーら屈強なメンツが並ぶセットプレーはフィジカルでパッとしないスペインにとって脅威だし、爆発的なカウンターも当代随一
タフさと魂はドイツ。技と勢いはスペイン。勝敗が読めない