巨人涙目

 セ・リーグは実にあっけなく勝負が終わった。誰も予想しなかっただろう中日の3連勝。投手力、守備力、機動力、攻撃力、采配能力、巨人が勝ったところはどこもなかった

 初戦は予想外の左腕・小笠原と落合の5人を投入した継投策の前に封殺。2戦目は本調子とは言いがたい川上に3併殺で勝ち越し点を奪えぬまま、守りのミスで泥沼にはまった。3戦目は巨人キラーの中田が8回11奪三振2失点。コントロールに苦しんでいた彼を結局引きずりおろすことができず、岩瀬に繋がれて万事休す

 核弾頭の高橋を失った巨人打線は威圧感が無かった。2戦目はエラーから3失点を許し、最終戦は無死のランナーが走塁ミスで死に……結局、弱かった。まるで流れが巨人にはこなかった

 まぁ、泣いても嘆いても、巨人のシリーズは終わった。中日は一度も苦戦することなく、セ・リーグを制覇したのでした。ここまであっけないと、巨人のリーグ優勝って何だったのか分からなくなるな……

 CS開幕前のスポルトで野村監督がセ・リーグについて「巨人は原やからな……」と言っていたのが懐かしい。日ハムの優勝も予言していたし、さすがは球界一の頭脳派


 日本シリーズは去年に引き続き日本ハム対中日。中日が勝ちそうな匂いがするが、初戦に登場するであろうダルビッシュに期待が膨らむ。決戦の舞台を札幌ドームに持ち込めば、チームの明るさと輝きで日本ハムが勝てると思う

 日本一薄暗い球団vs日本一明るい球団と思えば対照的。ただ打線の差が去年以上に開いているのが怖い。投手力は若干日本ハムが上かも知れないが、中日も侮れない。戦力的には中日のほうが強いのではないだろうか?足も同じぐらいあるし、監督も堅実志向だし

 日本ハムの優勝を激しく応援。カンザスに往くヒルマンの花道を飾ってやってほしい