旅行復帰

 無事復帰。地図は自分で探せッ

<1日目>
 新宿7:00 まだ朝方なので何も無し。昼間になっても何もなさそうなので都庁を見上げて早々に移動
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 代々木 大江戸線で一駅。代々木ゼミナールがたくさんある。人影もまばらな明治神宮へ移動。意外と森がきちんとしていて、電車の音がしないと都心とは思えない。何が祭られているか特に考えずに行って拝んでおみくじを引くと、明治天皇のありがたいお言葉が書かれているのみで吉とも凶とも出ず
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 原宿・表参道 まだ9時。原宿は意外と狭い。お洒落な街らしいがまだ店開きもしておらず、人も多くない。表参道を南下していく。ブランドショップが立ち並んでいるが、タンクトップに短パン、でっかいウェストポーチとでっかいカバンという野暮ったいおのぼり高校生には関係の無い場所である。地下鉄で外苑へ
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 神宮外苑 大学野球の聖地と高校サッカーの聖地がある。銀杏並木が有名らしいが、夏場はやはり青葉。とりあえず神宮球場を一周。ドアが開いていたので覗き込もうかと思ったが、その前に関係者らしい人がこっちを胡散臭げにみながら入っていったのでやめた。第二球場はゴルフの打ちっぱなしになっている。国立競技場のスポーツ博物館に入って鑑賞。昔の最先端科学で作ったスポーツ用品を見たりする。ユニクロで売ってそうだ。スポーツ用品はどっかで急に進歩した気がするなぁ……。地下鉄で六本木へ
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 六本木 うわさの六本木。ヒルズは新しくキラキラで壮観だが、物価がクレイジーなうえ、有閑マダム狙いの店ばかり。俺には関係ないのでさっさと下る。「ヒルズに住む」というが、何もウン十階に住むわけでもなく、いくつかの居住用ビルに住んでいるようだ。徒歩で麻布十番
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 麻布十番 下町風情。昭和の香がぷんぷんするところで、言っちゃ悪いが大阪にもありそうな街。温泉が出ているらしく、銭湯があったが、800円ぐらいするので無視。銭湯ってレベルじゃない。麻布学園でもからかいに行こうかと思ったが、意外に離れていたので断念。地下鉄で国会議事堂へ
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 国会議事堂 溜池山王駅というのがあり、そこから議事堂へ。地下鉄の地図では国会議事堂駅と繋がっているのだが、実際は500m以上離れている。詐欺だ。腹が減ったので議員食堂でも開いてたら……とか思ったが、議員か職員かがえらい勢いで詰め掛けていたので諦める。議事堂はさすがに警備が厳重。クソ暑い中ご苦労様と思いつつ霞ヶ関へ向かう。議事堂のいい写真を撮ろうと思ったが、木が多かったりで結構難しい
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 渋谷 ティーンズのお洒落総本山。ヒップホップ服やらパンクやら、楽しいファッションが満ち溢れている。スクランブル交差点はどえらい混雑。半立ち食い屋で蕎麦を食い、スタジオパークへ。ご丁寧に直通バスが出ており、それに乗って群衆を見下ろしつつ移動。快感。スタパは子ども連れで来るには最適(安いし)とはいえよく分からん風体の高校生が一人で来る場所でもなく、早々に退散。土産屋にハッチポッチステーションのTシャツが置いてあり、一瞬買いたくなった。その後暑い中、かの有名なスペイン坂とかを下り(規模が小さいのに人が多い)東急ハンズをなぜかうろうろし、疲れたところで離脱。ある程度装備に気をつけないと気後れするな
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 駒場キャンパス 東大の前半2年を過ごすキャンパス。駅前で先輩と合流し、突入。といっても見る物もそんなに無く(サークル棟に入りたかったが、先輩の都合で入れず)そこそこに引き上げて久我山の先輩宅へ



<2日目>
 靖国神社 9時ごろ着。久我山靖国も30分ほど。都会といっても小さいもの。大村益次郎銅像に会釈し(有名な人なんだが、あまり知らない)本殿へ。さすがに結構大きい。小銭を放り込んで平和を祈り、歩いて千鳥が淵へ
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 千鳥が淵 桜の名所。今は完全に葉っぱにすぎないが。皇居の堀に沿って遊歩道が作られている。一面大体桜の木で、花が咲いたらさぞ綺麗なことだろう。堀は真緑でゴミが浮いていたり、首都高が上を走っていたりと結構カオス。このカオスさが東京なのかな。
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 国立近代美術館 千鳥が淵から歩くこと20分ほど。高校生70円とお安いため立ち寄る。音声ガイドも300円と安い。東京の美術館や文化施設は充実していると思う。彫刻・版画・写真などバリエーションが豊富で、大正期〜現代の幅広い作品が置いてあって2時間弱時間を費やした。これで370円なら実に安い。途中から足が疲れて腹が減って危なかったが
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 浅草 飯も食えようと浅草は浅草寺へ。雷門は大きくもなく小さくもなく。東大寺の仁王像のある門よりははるかに小さいね。仲見世通りは実に人が多く(平日の昼間なのに)ガイジン狙いの「NINJA」だの「GEISYA」だののTシャツがあったり、傘屋があったり、とにかく活気がある。ネタTシャツが欲しくて店に踏み込むと、店主がしつこく話しかけてくる。大方話に引き込めば100円なりとも落としていってくれるという考えなんだろう。ただそれが透けて見えるようでは商人、まだまだである。うっとうしいのでさっさと出た。いいTシャツもあったが、2000円は高いよね。浅草寺も寺というよりは観光地で、全く落ち着いた雰囲気のない寺だった。帰りは道を多少ずらし、小さな食堂でロースカツ定食を食べたり。東京で唯一観光地然とした場所だった。店雷門通りを歩いて隣の駅まで行き、そこから地下鉄で上野へ
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 上野 アメ横とか有名。上野公園の西郷どんも有名。暑くて軽く熱中症っぽくなったので上野公園で休もうと思うが、柏崎地震の募金にひっかかる。立ち止まったら負けだが偽善者として立ち止まらざるを得ないわけだ。結局小銭を全部流し込んで内容は知らんが署名もやっておく。まぁ悪い人ではなさそうだったし、いきなり請求書が届いたりはしないだろう。上野公園は広々としており、国立博物館、科学館、西洋美術館、都立美術館が入っている。見てみたいのは山々だが、一日に何個も美術館を巡れるもんではないし、さすがに疲れたのでしばらく半屋台でカキ氷を食べる。不忍池は一面ハスの葉で水面が見えなかった。1時間ぐらい滞在した後、アメ横へ。西郷どん銅像が見つけられなかった俺は馬鹿なのか。アメ横はいかにもな商店街。大声で客引きやっている。こういうところもあるのか。ネタTシャツも安い。アディダスのパロディ商品を買って、御徒町まで歩き、地下鉄へ
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 秋葉原 御徒町から一駅。上野から2駅。メッカというかヲタクの街だな。ここにいればヲタクが常人で、ありのままをさらけ出せるといったところだろう。そりゃ居心地もよかんめり。駅前の吊り広告がハヤテの宣伝だったり、ゲーム屋ではギャルゲーが表を向けて陳列してあったり(普通逆じゃないか?)当然のようにエロゲがバンバン売ってあり、駅前のゲーマーズではメイドさんが何やらやっている。といってもそういうのだけではなく、電気街というだけあって大量の電化製品屋が軒を連ねてあったり、どう違うのか全く分からんケーブルが大量に並べてあったり。マニアは垂涎なのだろうか。免税店の多さにも驚かされた。入ってみてもよかったが、ハングルや中国漢字ばかりで、怪しい商品掴んだら面倒かと思いやめておいた。徐々に日も暮れかかってきたところで、日比谷線に乗り込み、一直線に田園調布の(最寄り駅ってだけで彼の家は世田谷区。大田区ではない)先輩宅へ向かった



<3日目>
 先輩宅 夜遅くまで色々としていたこともあって、朝起き損ねる。いつぞやの生徒会長も来る運びになり、午前中はだらだらし、4時ぐらいまで色々と話をして、名残を惜しみつつ出発。東横線日比谷線で築地へ
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 築地 魚臭いところ。中央市場は活気にあふれている……らしいが、夕方はそれほどでも。客はおらず、仕事人たちが一生懸命働いていたので、邪魔になってはと思い徒歩で銀座へ。中央卸売市場を豊洲の方へ移転しようかという計画が出てて、地元民は反対してるらしいが、これだけ都心に近ければなぁ。築地だからこそ気軽に寄れるのであって、豊洲に行っては集客力に雲泥の差が出るのに間違いは無いだろう
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 銀座 風向き次第で魚臭さが届くんじゃないかと思うぐらい築地とは近い。アスファルトも薄く色づけられ、モダンなムードが漂っている。ブランドショップが軒を連ねている様子は予想通り。渋谷に比べてずっと歩きやすい(自分と全く関係が無いから)ところだ。うろついているだけでも結構楽しい。有名な木村屋でアンパンを買い(値が張るが。通常の倍ぐらい?)ある程度行ったところで折り返して新橋へ
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 新橋 普通に都会。若干下町というか、飲み屋が多く汚い。観光者は狙ってない様子の場所だ。ここから東京タワーまで歩こうと思い、地図を片手にえっさおっさしたが、汐留まではたどり着いたものの、道が工事中だったり曲がってたりで結局新橋に逆戻り。腹が立ったので山手線で一駅だけ移動した
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 東京タワー 浜松町(山手線)などのどの駅からも15分ぐらいかかる。意外と立地が悪いのが東京タワー。黄昏どきの空にそびえ立つ東京タワーを見て、エンディングにふさわしいなと思った。すでに本殿に鍵をかけた増上寺を通り抜け、ついにタワーへ。150m地点の展望台まで840円、250mまでいくと1440円とかなり暴利を貪っている感がするが、ここで引き返しては何の意味も無いので150m地点へ。360度の夜景は気持ちよかった。この華々しい人間の文明も、いつまで続くのかとか無常を思いつつ、一人勝手にムードに浸る。夕飯時でも人は多い。特にカップルがロマンティックを感じに高い金払ってやってきている。まぁでもこれだけの夜景なら別に、皮肉にもならないだろう
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 丸の内 小雨が降る中、地下鉄で日比谷へ。東京駅の北はオフィス街になっている。相田みつを記念館やら何やらがあったが、すでに閉館していた。残念。OLでも狙っているのか、ブランドショップが軒を連ねている。道もきちんと並木が整えられ、通勤するならこういうとこがいいよなと思えるところだった。仕事上がりの人々がまばらに見えるなか、東京駅へ。現在創業当時の風体に戻すため改修工事が行われている。停滞すると人間は懐古主義になるんでしょうか。バスが来るまで中途半端に時間があったので、八重洲(東京駅南側)の本屋で立ち読みし、ゴルゴ13を買ってマックで持込のメロンパンとアップルデニッシュ食べつつ読んでいるうちに9時半に。ゆるゆるとバスの乗り場に向かって行く。月も星も出ていない。曇りだから当然だが、晴れていてもこれだけ地上が明るいと出られないのかも知れない