MORYYYYYYYY

  盛岡商(岩手) 2−1 作陽(岡山)


勝った!盛岡が勝った!も、MORYYYYYYYYYYYY!


野球はともかくサッカーで雪国が勝てるなんて。しかもあのだだっ広いだけで春の襟裳岬ぐらい何もないはずの、い、岩手県勢がゆ、優勝。スゴい。今年は7月の内閣崩壊とか、色々スゴい年になりそうですよ。

作陽もよかったんだけどなー。テクニックは盛商を確実に上回っていたが。

 後半中盤から徐々に足が止まり、冬場は毎日10km走とかやってる盛商のスタミナに押され、幾度となく攻め込まれ、ヒヤヒヤしていた。

 ボールを奪ってから精度の低いロングフィードをしては、盛商にボールをみすみす譲っていたのもマイナス。自慢のテクニックを生かす機会が全然無かった。

しかし盛商が同点弾のはずのPKをはずした時は、終わったと思ったが……

 死んでもおかしくない病魔を乗り越え、就任37年目で初の国立のピッチに立った老監督が、その外した奴(2年の林)に挽回のチャンスを与えたわけで。

んでその林が改めて同点弾決めるわけよ。元々ドラマ性で盛商は作陽を上回ってたけど、これで完璧に試合の流れが変わった。

 以降は盛商ペース。作陽はスタミナ切れと流れの悪さが重なって、チャンスさえ作れない。前述のフィードの悪さでみすみす機を逃すシーンも多い。

 50mを6秒弱で走り、得点力もある11番と、高さと足元のテクニックを高い次元で兼ね備えた9番が攻撃の主力だったが、盛商のマークにほとんど封じられた。特に9番は3人かわして先制点をお膳立てしたプレー以降、ほとんど攻撃に絡めずに沈んだ。

 まぁ攻め立てられ続ければ、そのうち守備は破綻するもんで、結局後半40分、疲れはてた守備陣が左サイドから切り裂かれ、KO。中央のマークも緩かった。

後半10分に先制されようが、PKを外そうが、集中とスタミナの切れなかった盛商。

MAN OF THE MATCHは間違いなく林であり、そしてドンピシャの采配を振るった老監督。あの劇的なプレーがあったからこそ、ここまで作陽を押さえられたのだろう。

いずれにせよ、盛商にとっては素晴らしい試合だったし、観ているこっちも熱くなった。これで作陽がもっと粘ってれば、ドラマとしては最高だったが、あの劇的な先制点を叩き込んだし、ダークホースとしていい仕事をしたと思う。

今回は日韓W杯ぐらい本命が消える面白い大会だった。