爪先にまつわるエトセトラ

 この暑さでか机のゼリーに湧きだしたアリを滅すべく、殺虫剤を片手にふすまを開け気合と共に閉じたところ、コンマ遅れた中指がズガァッと挟まった。

 ベッドに倒れてもがくぐらい痛かったとです。10分経っても残っとる骨のある痛み。よく見ると爪の色が変わっている。暇すぎて書いた眼は黒だったからこれが俗に言う内出血だろう。とんだ災難だ。

 なんかのブァイオレンスな小説で指先には末端神経が集まっているとか書いてあった気がする。その時は今までの痛みを思い出せず「指先からビーム出す描写はそれを意識してるのか」とか思っていたが、改めて感じてみるとまさに事実。ガチで痛い。

 爪を挟むのでこれじゃ剥がれるなんてさぞかし痛かろうなぁ……。昔は色々な拷問があった(多分今でも色々あるだろう)らしいが、戦時中の特高とかでは「爪にクサビ」とかが定番だったとか(ベルトで乱打とかの描写もある)


 平安時代は死刑はないが、拷問は許されてたそうだ(逆説の日本史より。怨霊は怖いが死んでなければ大丈夫!とでもいったところか。でも葵の上と六条御息所の話もあるから生き霊信仰もあったんだろけど)

 拷問の(認められて)ない時代に生まれて実に幸せだと思った。でもゴミ捨て場に生き埋め食らったりする人もいるし、今でも裏社会ではあるんだろう(デスノでもLがやっていた)からなるべく日の当たる世界で生きて行きたいものです