サマーウォーズ 〜家族っていいね〜 【ネタバレ注意】

サマーウォーズ [DVD]

サマーウォーズ [DVD]

 ここ最近ずっと更新停滞してたのは、ALSAのAAを作るという名のもとに停滞しっぱなしだったからですね。なんか精神的に結構落ち込んでました、体調もちょっと悪くなってたし、生活すさんで部屋が服まみれになったり、飯の時間帯が狂いまくったり、4時まで起きてたりニコニコしか見てなかったり、急に親に電話してみたり。えぇ、5月病ですね。


 なんかうがーってなった時にふと母親の声聞いて、妙に落ち着いたわけです。家族ってなんだかんだで大事ですね……ってところで大家族の物語といえばサザエs(ryではなくて、まぁこのサマーウォーズですよ。万人に等しく評価される、日本のアニメの伝道師・細田守監督作品ってことです。時かけデジモン僕らのウォーゲームも彼のものですね。

 細田守独特のパステルカラーのサイバー空間の描写はいつもながら心落ち着くものです。ていうかここまでデジタルな世界観だと全く予想してなくて、まず驚いたかな。
 たくさんのキャラクターがでてきて、主人公と先輩の思春期も中心に話が進んでくんだけど、何だかあの二人に共感しきれなかったのはどうしてなんだろうなー。むしろ兄貴心をくすぐるカズマ君の奮闘っぷりに燃えたりしてました。てか花札バトルでストーリー作るとか結構豪快なことするよね。若年視聴者ついていけるのかw まぁ僕は型月のおかげで全く問題ありませんでしたがね。でも先輩の剛運はもはや「野性の闘牌 鰻」とか無駄ヅモの領域だったな……w

 そんなことはさておいて、あじさいの咲く縁側の演出とかマジ神。あ、話がずれた。大事なのは侘助おじさんです。もう栄ばあちゃんと侘助おじさんのエピソードが、僕にとってはサマーウォーズ全体でも断トツの見どころだと思います。ていうかアレが無いとあまり印象に残らなそうな筋書きですから。
 侘助おじさんは、何だろう、設定上41歳のくせに30台っぽくて、痩せ型でヘタレで仁義も弁えないでばあちゃんに殺されかける大人のなり損ないなんだけどね。妾の子で頭ばっかりよくて仁義弁えなくて、家族に嫌われながら、でもばあちゃんが好きで好きで。けどガキだからやり方がわからなくて……。ああ、何だろう、至極自分が重なってならなかった。ばあちゃんの訃報を受けて取って返す時の表情、死に物狂いでAIと戦う表情……あの感情描写は、本当にすごいと思ったし、見ていて泣きそうになった。
 結局たくさんいる登場人物の中で、最も人間として様々な角度から描かれた、というか「成長」したのは侘助おじさんだったと思う。時かけでの真琴のように。というか彼以外は特に変わってないよね。強いていえばカズマが勇者として頑張ったって感じだけど。


 もう一度侘助を観るためだけに、見直してみたいな……。という感じでした、っと。もうちょっと書き足すかも。