考察延長

……対抗意識があるような気がする。だとしたら情熱が別科目に向かってるというのは屈折してる。受験は隣人との戦いではないって持論と折り合いのつく形の負けじ根性なのかもしれない。他科目で張り合うのと違って、直接傷つかないポジショニングというところか。いや、競い合う気なんて元々ないのかもしれんけど
 そういえば、俺はいつまでも可能性に拘っている。自分の能力を誇りたいのではなく、自分の才能を誇りたいという妙に気の狂ったプライド。だから俺はこれまで真剣に、自分で自分の個性を磨いたりということを(意図的には)してこなかったのだろうか? 努力を足した分の力ではなく、足される前の初期値をなるべくアピールせんがために?

 わからんな。説明のつく部分はワリとある。だとしたら実にしょうもないことで。人格形成に支障を来たしそうな傾向。既に歪んでるけど……


 うーん、そうか?歪んでるか?歪んでると思いたがってるんじゃないか?ゲームの「天才キャラ」と自分を同一視して、自分が常識的で打算的で小市民的であること、実は単なる秀才君にすぎないということに気づかないふりをしているんではないか?
 まぁそんな気がする。上野千鶴子が書いてた東大によくいる「ふつうだと思われないように頑張ってる、悲しいほどふつうの子」に恐らく含まれるだろうな。天才さんによくある理不尽な行動力とか強烈なエゴとか、そんな無いし

 俺はまだ「普通」か


 ……けどそれは、何か、やはり、「普通」であることは、許されないことのように、感じてしまう辺りが、中二抜けきらぬということなのか、性であるのか。まだ自己幻想を脱しきれない年頃ということなのか


 ……あー、ちょっと鬱