約束

 旅先で知り合った方がこんなことを言いました

Q.あなたはブレーキが利かず爆走するトラックの運転席でハンドルを握っています。このまま行けば正面の5人を確実にひき殺します。ハンドルを切って左の道に飛び込めば、そこにいる1人を確実にひき殺します。さあどうする?

 僕は多分「角に突っ込みたい」と思います。この場合



 「ビジネス」は必ず誰かを傷つけてしまうと、僕はそう思っていて、あんまり好きじゃなかったんですね。それは曲解だと悟りました
 お会いした商社マンは「互いに食い合うようなビジネスは、長続きしない」といい、市場を広げて儲けてみんなハッピー!みたいな話をしてくれました。単純なことだけど、案外自分ではわからないものです。情けね!っと何度思ったことか。多分僕は言われてみないとわかんないタチなんでしょうね。てことは僕は「言ってもらえるような人間」にならなくちゃいけないんでしょう。謙虚に努力し続ける、可能性のある人間になるべきなんでしょう


 今回東京に行って色んなOBから色んな話聞いて、自分にとっての哲学が見えた気がします。「できる限り、誰とも憎みあわない。誰かを傷つけない」ということ。そんな弱々しい思想が、マトモに社会の荒波に通用するまいね、と諦めていたんですが、まぁ世の中広いもんで、案外貫けそうな気がしてきました

 まぁ世の中、単純なもんではなく、稲葉も「Nothing happen without Friction!」と歌っているところです。より大切なものを守るために誰かを犠牲にする局面もあれば、よかれと思ってやったことが連鎖して不幸をもたらすこともあるのかもしれないですけど、そういうときに「仕方ないね」と切り捨てたくない。傷つけたら償う、多分そうしなければ自分を愛せなくなると思います


 何かを守るためには力がいる。信念だってそうなんでしょうけど、Heroicだとか青臭いとか言われても、この気持ちを忘れたくないんです。そして今からなら、それを貫いて幸せに生きる道に、自分を持っていけると思っています


 そんなわけで、ガイジンと分かり合えるように、仮に商社なりに行った時に網走支店に飛ばされないように、5年間で英語だけはマスターしたいなって思ったりします。ま、そのほかにもあれやこれや、思うところはあるけど、ひとまずこの辺で