マツリノアト

 高2としての文化祭が終わった
 一瞬のような2日間だった。写真にでも出来そうな。でも到底できないから、消えないうちに全て記しておかないといけない。もう一度楽しめるような形で
 眠い気もするけど、この2日間をまとめたい

 <1日目>
8時すぎに学校着。印刷さんに会誌の訂正ペーパーを取りにいく。ちょいちょい用意しておく。
集会が終わり、文化祭開始……その前に図書委員会の巣箱の隣、古本コーナーに電撃戦。参考書等を7冊購入。大儲けした
この日は結構フリーなので幸せの青い鳥を探すことに。文藝の裏本を入手しに向かい、文藝テストを解く。恐ろしくマニアックで28点。それでも頑張ったほうだと思うよパトラッシュ。文藝部長のエラーで上手く裏本を入手する
旧校舎をふらふらとし、書道部の展示を見る。ハルヒを書いた皿、バレーボールへの情熱を表現した皿、はにゃーんの般若心経、地歴部長の書いた蝶の皿(繊細で標本のようだった)が印象に残った。
その後向かいの碁コーナーへ。五目並べで見ず知らずの後輩と戦うこと30分ほど。久々にやってみたが、なかなか読みが出来ない……3手ぐらいは読めたけど
少し頭冷やそうかと屋外へ出ると、notの糸のないケン玉プレーと、クラ研の青空コンサートに遭遇。ついでにダンボールをかぶったかぼちゃを発見し、いじり倒す。演奏中のクラ研の先輩(フルートの人)の応援文を持たせて前を通らせたりして楽しんだ
新中庭だけ放送を止めさせたのは結構ファインプレーだった気はする。だいぶ変わったし。しばらく腰を落ち着けて聴いていると、パッヘルベルのカノンの演奏が。クラシックに関しては素人の自分だが、この曲は大好きだ(とりあえずカノンロックは大体聞いた。楽しみ方違うか?)
好きがこうじて昨年の音楽の自由発表でリコーダーで合奏しようとしたのだが、伴奏と調がズレるという致命的ミスを犯してしまった。音感をお持ちの方にとっては聞き苦しく逃げ出したいほどに不愉快だったらしく、他のグループの発表は黙って聞いていた音楽教師が唯一僕らだけには非難をぶつけてきたというエピソードがいつぞやある。いわくつきなわけだが
まぁそんなことはおいといてだな。ちょっと涙が出るね。名演奏されると、感動で……
俺のリコーダーなんかが本当にガキの手すさびに過ぎないことが、思い知らされますし、こういう世界が存在するのが嬉しいです。自分とは係わりが希薄だとしても
新校舎の中も行ってみて、四則を頑張ってあれこれ考える。シソカーのnotに2アシスト送れたのは結構面白い経験だった。fujioKのネタバレが昨日あったのもあるけど……wなんか、もう少し数学に没頭する人の気持ちが分かった気がする。
また幸せの鳥を探しにふらつき、大講堂へ。しんじろう氏の「もすきーと」の最後の曲を聴き、新高出身バンド「ざんぬ」を聴いてみて、ノリと流れの重要さ、自信が生み出す好循環というのを痛感する(ボーカルがもすこし自信を持ってやってればよかったのに)
楽器が演奏できるのは本当にすばらしいことだと思う。結局自分にはリコーダーぐらいしか縁が無かったが。ギターやピアノを弾ける、それだけで僕はよろけてしまうのが現状だ。何もなくともそれでいい。多芸無芸の自分にとって、羨ましいのはやはり一芸。手品でありスポーツであり音楽であり。磨き上げたそれを発揮することのスリルと快感は本当、タマンネェだろう。
文字への感性と文章力ぐらいは、何とか高めておきたいものだ。最近は何となく詩文が読みたい。
その後こっそりとブルドー座の劇を見に行き、ジュリエット師匠を応援。高3、集大成、青春を感じた。
飯を食うのが面倒になり、アイスでカロリーを補給しておく。大体回ったりしたので、柔道場へ。文化委員のふりをして美女コン控え室にもぐりこみ、インドちゃんやキャサリン(仮名)を見たり、SPと喋ったりtdrk君とお近づきになったり、和田アキ子的存在をいじったり、セイラさんのマシンガンを撃ちまくってみたり、散々遊んで、美女コンを見に行く。
インドがかわいいのは入部当時からずーっと分かっているし、キャサリンもキャラ的に面白いので通るとは思っていたが、きれいにワンゲルから二人決勝に輩出。実に嬉しい。てかH山のパリコレがマジで決まっていて笑ったw
その後は残っていることも大して無く、巣箱に戻る。何となく古本市に行くと、隣の福祉委員部屋から呼ばれたのでパネルの下をスライディングで飛び込むと、足長募金で知り合った女子大生が来ていた。これがまたハルヒダンサーでアニメ声の達人という変わり者で、話が盛り上がりテンションバカ上がり。かぼちゃがアニメ声で悶絶し、それはそれは面白い絵が取れた。今回文化祭の中で一番衝撃的なシーンだった気がする(ダンボール男女ダンスも面白いし、インドちゃんもかわいいんだけど)
彼女と別れてからは、ちょいちょいと図書委員会ルームをお掃除し、かぼちゃと二人で移動。室町、広報、マジシャンとカラオケの約束を取り付けたり。生徒会室で話し込む広報を待ってはいたが、何となく”場違い感”に苛まれ、かぼちゃが所用で先に住吉に向かって少ししてから、彼を置いて先に向かった。ただそれで幸いマジシャンと合流できたのだが
黒帽子にカッターと革靴をキめた短パンのマジシャンと共に駅へ。駅前でかぼちゃと落ち合い、ロッテリアで弾薬補充してすぐカラオケ。かぼちゃ本日二回目(初回はヒトカラ)で、初撃からリライトやったり。途中で広報、室町が参戦して、アゲアゲで頑張る。例のごとくホルモンでのどを潰し、その喉で「津軽海峡冬景色」を歌ったり(ちゃんと冒頭のナレーションが決めれたのは収穫)
7時前まで歌ってそのままかぼちゃ家へ泊まりに行く。食事を探して六甲島を歩く。無機質ではあるが、RPGのマップのようによく組まれた立体的な町並みに感銘を受けた。だがやはり空き店舗が多い寂しさよ。本土からわざわざ来る人間は少ないんだろうな。ポートアイランドはなおさらそうなんだろうけど(神戸空港で若干変わったかも)
どことも物価は高かったが、まだ良心的なレストランでハンバーグとパフェを食べて幸せに浸り、色々よしなしごとを喋りあう。何だか彼の前では自分の日ごろ後ろめたく思うところを隠さずにすむからか、いつも自分テンションが高い気がする。大体ヲタクといる時はテンションが高いんで、そういうことなんだろう。えぇ、自分はどうしてもヲタなんでしょうね。リア充にゃなれません
体育会系とのファーストコンタクトが苦手なのは多分小学校時代にそういう連中から迫害された体験が多少尾を引いている気もするけど。何となくそういう人たちを見ると、警戒が先立ってしまうんですね
まぁゆっくりして9時に再到着し、かぼちゃのPCにはいっていた萌モンをやってみる。ポケモンが懐かしすぎて泣ける……w実際にやってみて「なきごえ」や「やどりぎ」の重要さを痛感した。能力低下技は意外と便利なんだなー
とまぁそれを長々やってシャワー浴びて、布団をしいてもらって寝ころんだが、今一寝つきが悪く、かぼちゃのベッドに上がりこんで寝た。


 ここで2時半。力尽きて眠り、目が覚めたら12時。そのまま寝て目が覚めたら5時。起き上がらずにいるとまた眠りに落ちて6時

<2日目> 一日目よりなぜか順序がバラバラですが

 7時起床。寝冷えして腹を下し、学校までは地獄ロード。にしても六甲島は近い。うらやましすぎる……
 図書委部屋を修繕し、あまっていたパネルを使って広告を作り展示。その他内装の点検をして点呼をすっぽかす(責任者はセーフと放送されたが、帰りの点呼で聞くときっちり遅刻がついていた)点呼が終わってすぐに古本市で医療系の新書を2つほど購入
 オープニングセレモニーでちょっとだけ宣伝して、午前中は店番。会誌に訂正ペーパーをはさみ続ける。母親たちが持ってきてくれたお菓子をつまみながら、OBと談笑する。人の入りはそこそこ(まぁ多すぎないほうがいいけど)静かな空間がどうこうと冒頭で言ったが、すまん、ありゃーウソだ
 かぼちゃがダンボール仮面2号を製作し、布教活動に旅立ったり、春休みに訪問した信愛の人らが来てくれたり(まぁ呼んだんだが)するうちに時間が過ぎていく。二日目はやはりどうしても人が多い。新校舎はまだマシなのだが、それでもだ
 新校舎といえば相変わらず廊下には机椅子がぎっしり。毎年のことなので半ば諦めてはいるが、文化委員もどうにかしてくれないのか?旧校舎の机椅子は高さ方向に移動させてるのに、なぜ新校舎だけできないのか。そういえば何でうちの学校は相変わらず机椅子を使い続けているのか?使っている側としてはそこまでのメリットを感じないのだが(旧校舎のはイス下に収納があって便利だったが、新校舎のには無いし……)味はあるからいいけど、やっぱり廊下に机ぎっしりはヤル気が無いようで体裁が悪い
 昼が近づいたのでまたさすらいの旅。途中でダンボール2号をかぶったOBに遭遇し、禅譲され、仕方なしにダンボールのままうろつき続ける。浜学園が大量に来ていて、希の集団を発見できずじまいだった。別に希卒だからどうこうってわけじゃあないが、アレだけ多いと邪魔だし、場違いさも漂う。当局も改善要求を出すべきではないだろうか?別に塾は特賓ってわけじゃないんだが
 ダンボールのまま文藝に行って驚かれたり(一目で正体を見破られた。ブレザーだからか)小学生にキックされたり、アマ研では図書の後輩に顔面を殴られた(ダンボール越しでも痛いですね>かぼちゃ)中庭では同僚に「キモイあっち行け」呼ばわりされる始末。迫害されているのか一目おかれているのか分かったものではない
 うろつくことしばらくで、また柔道場で後輩と戯れたりする。美女コンは途中から見たが、インドちゃんは3位。キャサリンも頑張ったんだけどねーwH山はさすがに緊張したのかちょっと固かったなー。予選の勢いを出したら入賞確実だったのにもったいない。この5年で初めて美女コンに密着したけど、案外面白いなぁとか思ったり。後輩が頑張ってたからかな
 さすらっている最中に親+親族と遭遇。アスペルガーのはとこが来ていて、ダンボール仮面片手にちょっとだけ案内。その後はまた放浪。後で会った時は休憩室にいたが、ゆーっくりゆっくり寿司を食べていた。彼を見ていると何より先に純粋に不思議な感じになる。奇怪だとか変だとかではなくて、ちょっと好奇心をくすぐるような。色々と知りたいなと思う。コミュニケーションとりにくいけどw
 鉄研に行くと、mixiサーフ中に気になっていた方がいて、ohaneが紹介してくれた。まぁ初対面×の俺にとっては結構いたたまれないような感じではあったけども。知り合いの知り合いの……を5,6回やったら全世界の人にいきわたるらしい。知り合いが多ければ多いほど、知り合いの知り合いは二次関数的に増えていく。人脈を広げるってことの重要さってのはこういうことなんだなーとか思ったりする(まったく関係ない世界の知り合いがいればいるほど、バリエーションは増えるし)
 また、白陵の子?(後で判明)が鉄研部長のやまと君にインタビューしていた。白陵では鉄研は後継者難で存続の危機だとか。人材育成と後継者スカウトは先輩の務めなんだなと改めて思った。図書委から出て行くまでに、数人はスカウトしとかないとな
 そしてまた放浪。人が多いからパビリオンはあまり楽しめない。この頃にはすでにダンボールは片付けている。うろついているだけってのも芸がなく、貢献度が低いので、「H3-1 図書」と書いた紙を5枚ぐらい服に貼ってうろつき続けた。
 ワンゲルも隣のドラ同、レゴ同の人気に乗じて結構人が入ったようだ。新入生が増えたら嬉しいなー
 中3の頃に写真を集めて会誌のDVDに乗っけたのが懐かしい。体力もないし参加量も多くないから、何か違うことでワンゲルに貢献したいなとは思っていた。今回の文化祭も最初に言い出したのは自分だった。企画書を上げるのと写真の選定・印刷までは手伝えてよかった。結局図書委に専念してて、実務労働には参加できなかったけど、部長を初めみんな真剣にやってくれて、あれだけのクオリティに仕上がったんだと思う。写真をくれたOBや先輩方、手伝ってくれた後輩や部員たちに本当に感謝したい。
 さて3時ごろ、そろそろ見回りきった気がして、クラ研のモニター室へ。14曲目を寝過ごし、15曲目のカノンを聴きながら、感動していて中庭のフィナーレをすっぽかしてしまった。後悔はしていないwエンディングテーマにはよかったかな、と自分では思っているし、実際フィナーレの最後の最後、クラッカーのとこだけは見れたし
 点呼が終わってすぐに片付け。中学の後輩が中でまたスクリーンセーバーになっていた(彼は3分ほうっておくとGBミクロを始める)ので久々に叱りつけ、高速で指示乱射。文化祭を経て現場司令塔能力はだいぶ上がった気はする。他人に指示を出すのに遠慮がなくなっただけかもしれないが……実際、今回の準備も片付けも去年よりは早く片付いた。人数は逆に少なかった気はするが、実働が多かったのだろうか(去年はすぐゲームやってたしw)
 5時ごろには大体終わって施錠。ワンゲルで乾杯だけやってもう勢いでインドちゃんにハグして速攻で図書館に行ってのみまくる(ジュースを)5時40分に学校を出て御影の焼肉屋へ。後はもう宴会ですね。OB2人と喋ってばかりだった気はしますが、何より楽しかった
8時に焼肉屋を出て住吉へ。日ごろ「神戸で道間違えたら首吊る」と言っていたのに、夜になった途端見事に方角を間違えて死にたくなる。住吉で4人と別れて5人ほどでカラオケへ。もう楽しすぎますねこういう打ち上げはwセリフ挿入しながら残酷な天使のテーゼを歌ったり、OBに何歳なんだと呆れられながらSTAND UP TO THE VICTORY歌ったり、軽くナレーション入れて天城越え、ホルモンメドレーで喉も潰したし、その他様々に無礼構な感じでやって、10時前解散。高2の文化委員と見事に同じ電車になった
神戸線では前の前の図書委員長と色々話し、そこからは蝉、cultteikiと思い出話。蝉からはこう、青春しましたムードがドバドバ出ていて、いい意味でリア充なんだなーと少し嫉妬した。まぁ全て人間はそれぞれ違う道を歩くもんだけどね。少しずつ離れていっているんだな、という実感もあります
俺は多分来年も運営には回らないんじゃないかな、とか思います。バラエティや中庭をやりたいとか、俺はあまり思わないし、図書委をもっと工夫したいとか思うから。ただ確かに今年、俺がここまでの経験を使ってどこまで図書委をよく出来るかって結構大事なんじゃないかなとか、思ったりもします。それが来年の文化祭で実を結べば、それほどいいことはないんですけどねwそれが一番いい。青春しているスポーツマンがいて、でも教室で必死で表現している文化部の人らもいる。それぞれ無くてはならない存在なら、俺は部の方で頑張っていきます


終わった今は何か虚脱感っつーか解脱感がどこか残っていて、こうしてまる1日無駄に使っている次第です。オチらしいオチもつけられないけど、これまでで一番楽しかったな、と思います