帰還

金剛山とかダイトレに2泊3日で行ってきました
学校でM君に身内自慢してたら、久しぶりにワンゲルの空気が恋しくなってきた。なんだかんだ言って自分の第二の家だしね。この年になってあの権力関係や圧力のないアットホームな組織の貴重さに気づきました。うちの学校にはそういうの多いけど


思えば合宿もあと1回しかなくなったんだけど、今までもずっと楽しかった。別に部活引退しても、……なんか"引退"って、響くな。引退しても、幸せな思い出は消えないでしょうな。まだ半年も時間はあるけど、今から思ってます

でもやっぱりもう、後輩らとああやって笑いながら飯食って、ダラダラ喋りながら歩いて、寝そべって喋り散らしてって時がほとんど残されてないんだなと思うと切ない。一つ上の先輩らが引退した時はこれから先は自分らが部を背負っていかにゃならんって不安が勝ってたけど、やっぱり自分が思い出深いとこを離れるんだなって実感が今になって湧いてきた

自分は他人に嫌われることに耐える胆力がない。リーダーには向いていないし、上司としても役立たずな気がする。図書委とかでもおかげでかぼちゃとかに迷惑ばっかかけてる。やっぱり、今回合宿から帰ってきて分かったけど、僕は本当にこの部の人たちが好きで愛してる。口に出してはやっぱり言いにくいけど

不安定で酷くズレていて、勝手に軟庭をやめてしまった自分が入った理由は「親の山道具があったから」にすぎない。けどたまたまそうで幸運だった。気が多くて体力なしの自分でも許される運動部なんてなかっただろうし、このクラブの優しさとか居心地の良さはすぐに親しめた。色んな先輩がいたけど、厄介なガキだったろう自分を受け入れてもらえた

いつの間にか後輩が出来て、すぐに自分が追い抜かされて、ちょっと気に病んだこともあったけど。でも追い抜かされても何か嫌味とか言われても、僕は何も、根本的なところで、別に構わない。血を分けていなくても、同じテントで寝て、同じカロメを食べて、くだらない話して、それだけでもう自分の兄弟のように思えている。願わくば僕自身が彼らにとっても兄弟のようであれればいいな。ちょっと馴れ馴れしいかもしれんけどさ。後輩にだって、どんな些細なことでも協力できれば冥利に尽きる。僕が頼られる存在かどうかはさておきとして

ワンゲルで旅している間は、意識して考えたことなかったけど、本当に幸せだった。今こうやって自分の気持ちをまとめていて、色々と思い出している。そのうちに寂しさもちょっとずつ満ち足りた気分になっていけばいい

中学に入った時に戻りたいとかは思わないけど、でも戻れたら、もう一度ワンゲルに入ってみたいなとか思った夜でした。でも結局いつかは出て行かなきゃならんのだけどね。何も知らなかった昔には戻れない。でも後半年弱を目一杯楽しんで行きたい