生理的嫌悪感

なぜオージーやその他欧米が捕鯨や鯨食をボロカスにこき下ろして日本にやめさせようとするのか、なんとなく分かったので

 日本人に言わせりゃ「クジラも食文化の一つだから文句を言われる筋合いはない。クジラの数は戻ってきてるし、そもそも絶滅寸前に追い込んだのは欧米の捕鯨者だし、欧米の連中は頭のわずかな油だけ取って残りは全部放り出して腐らせてたんだ。同じ殺されるなら油を使い肉を食べ骨を加工し、全身余すところなく利用して供養もする日本人のが、クジラにしたって本望だったろうが」ってとこなんだが、そういう日本人の多くは「サルを料理して脳味噌を食う国もあるよ」とか「中国人はカエルも犬も丸焼きにして食ってるアルよ」とか聞いたら嫌悪感を示すし、「残酷な真似をするゲテモノ食いやな」と思うことだろう

欧米人にとっての「クジラ食」は犬食いやらサルの脳味噌食いと全く変わらないゲテモノってわけだ。「クジラは賢くて可愛いから殺すな」と言うような牛さん豚さんへの敬意を失したパープリンもいるが、彼らの嫌悪感については意外と理解できる話だ

カエルの味自体は鶏ササミと変わらないし、原型を残さず解体すりゃまさにササミだ。ササミだと言われれば美味しく頂ける

しかし食った後カエルだったんだよゲロゲロとか言われると、「生理的嫌悪感」湧いてきて途端に食う気を無くしマズく感じてしまう。「生理的」と書いたらさも普遍的なことに見えるが、要は個人の思いこみの問題なのだ

食い物取り上げてイギリス人の味覚がどうだとか何だとか、中国人は節操がないとか言うのも思うのも、無意味なことなんだろう。無害な物なら人間たいがい食べれるもんだし、食わず嫌いはよくないのかな。でもナマズとかあんまり食う気しないけど