信州帰り

信州から帰ってきました。さぁ予定が大体尽きたところで夏休み(の宿題)もいよいよ本番ですわ

課題図書のスローリーディング〜を読んでいる。しかし読んでいて何か妙にのどに引っかかる不快感があるな、と思ったら、この作者が全く、一切、毛ほども、図書館で本を借りて読んでいる人間のことを考えていないからだと分かった

一応人並みに読書はしてる、図書館のリピーターな私のような立場を、この作者は考えてくれてはいない。本は買って読むとしか考えてないし、買って読まないと遅読も知読も出来ないッスよぺっけぺけーと言わんばかりなのが腹立たしい

 ささやかで作者殿と比べりゃカスみたいな読書量とはいえ、そこそこに色々読んできたのは、貴公に言わせりゃファストでジャンクで無栄養ということなのか

そうかもしれん。実際そうなんだろう。まぁそれはいい。だが本を買わない奴は真理には辿りつけんのか。図書館で借りてる限りスローリーダーにはなれんか平野。はぁそうでっか

 そういう根性で見ると「スローリーダーはここで立ち止まって……」とか書いてるのをみると唾が湧いてくる。文章に得々さがにじみ出てるような錯覚に襲われて思わずキンモーと言いたくなる

 正直遅読は根気のいる作業だ。時代背景に注意しつつ古典の名作を読みとくとか、1節を死ぬほど考え込むとか、ぶっちゃけ面倒くさい。っつーかそんな時間使う勇気がないんだぜ?そこまでせんと知識が骨髄・筋肉にならんのならば、俺みたいなんはスノッブにしかなれんがな。なんかけったくそ悪い

この本のせいで読書が一歩俺から離れてしまった気がする、いや俺が真の読書と自分の距離に気づいただけなのかもしれないが、大事なのは近づく気力が失せかけたことかいなぁ……