ジャンクの話

斉藤隆がドジャースの抑えとして活躍したが、今日彼がジャンクに現れてなんか感動的エピソードを語っていた。

ちょうどバルサvsインテルナシオナルのハーフタイムだったし、見てた人もいるかもしれないが。

終盤戦、ホームでの首位攻防戦でドジャースは1点ビハインドで9回を迎える。

 もはや一点もやれない状況で斉藤がコールされる。しかしこの日の斉藤は違った。いつもの冴えはどこへやら、瞬く間に3点を取られ、4点差をつけられてしまう。

重大な試合での大チョンボ。何とか3アウトを取ってベンチに戻るも、沈み果てる斉藤。

 自責の念にサンドバック状態の彼の耳元で、そのチームメイトは斉藤にもよく分かるようゆっくりと囁いた。

「サミー。お前がいたからここまで来れたんだ。今度は俺たちが返す番だよ」

しかし斉藤は顔を上げない。そうこうしているとこの回先頭打者の4番がホームランを放つ。

「俺が打たれてなきゃ同点じゃねぇかよ……」

ますます打ちひしがれる斉藤。チームメイトは囁く。

「お前のおかげで今のドジャースがあるんだ」

 続く5番、ホームラン。

「ほら、サミー。顔を上げろよ。俺たちが取り返してやるから」

6番。ホームラン。

 斉藤が顔を上げる。そして7番、ホームラン。


 ベンチが、スタジアムが大歓声に包まれる。メジャー史上4回目、42年ぶりの4者連続ホームラン。そして同点。斉藤は号泣した。

そして延長戦。彼を励まし続けたチームメイトのサヨナラホームランで幕が下りた。天割れんばかりの大歓声の中、チームメイトが飛び出して祝福する中、斉藤はベンチでただひたすら泣き続けていた。


みたいな。てか、こんな記憶のあやふやな駄文ではどうしようもないけど、いやホント泣けた。今年は甲子園にせよ、日ハムにせよ、よく野球で感動してる。