左腕

オムレツを食べながらNHKを見ていると左腕一本で剣道してはる大学生(高宮敏光さん)が特集されていた。
熊本で生まれ、1歳の時脱穀機に挟まれて右腕を失ったにも関わらず、剣道に目覚めて左手一本で努力を重ねる。
小学校で県大会を制覇。全国レベルの強豪・大阪体育大学剣道部に入り、関西ベスト16になったところで番組は終わっている。

剣道をかじったから分かるが、生半可な力で竹刀を片手で振れるものではない。握力が無ければ一発でかっ飛ばされるし衝撃も2倍、いやことによるともっと来るかも知れない。
彼は毎晩砂を詰めたビール瓶を腕が動かなくなるまで振り続け、自分の動きをビデオで研究し、左手一本で戦える戦法を編み出し、仲間が帰った後でも一人鏡の前で竹刀を振っていた。


ぶっちゃけコレを見ると自分が何やってるのか、と思う。五体満足に生まれたけど何一つ多分彼に勝っているところはないと思う。いや、何か成績とかそんなのは瑣末事だし、自分程度の能力があれだけの努力より価値があるとは思わないし、思っちゃいけないんだろう。

少しでもあやかって努力しようか。てなわけで勉強します。